笑って健康!「落語寄席」
笑って健康!「落語寄席」
甲子園ロータリークラブ
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「笑って!健康落語寄席」を開催するきっかけは、民生委員会長の方に独居老人についてお話をうかがう機会がありました。 大変興味深いお話だったのでご紹介したいと思います。 人生80年の時代ともなれば、高齢期の生き方が重要になります。賑やかだった家族も二人だけの生活にもどり、いずれは独居高齢者になる場合もあります。 今は元気で華やかな人生を満喫していても、人生の終焉に向かって進んでいることに間違いはないということです。その時のありかたについては万端OKでしょうか? 長い民生委員生活の中で老後の生き方について多々感じるところがあります。国や市、社協では高齢者に対しての施策を講じ、その生活を守ろうとしています。 また個人的にも財産、保険、地位名誉、各種制度で自衛されています。しかし「こころ豊かに人生が全うできる」こととは別です。 人生、なかなか思い通りにはいきませんが、少なくとも終焉に至り「しあわせだった」「ありがとう」とおもえるものでありたいと念じます。
その中の【「笑い」で患者を救え!異色の落語家ドクター】を紹介します。
群馬県高崎市の中央群馬脳神経外科病院。毎月第一土曜日に多くの患者や家族、病院を退院した人たち、近所の人々が100人近く集まってきます。
病院で行われる「病院寄席」の日なのです。病院寄席は毎回盛況で立ち見がでるほどです。「寄席」のある病院を創設したのは、院長・中島秀雄先生。
小学生の頃から落語を習い、桂文治師匠に入門。「病院寄席」ては、自ら落語家・桂前治として、観客を笑わせる。「笑い」「医学」を結びつけた
“笑い療法”の先駆者的存在です。長年続けてきた笑い療法を、さらに日常の治療に活かすため、テレビで落語を毎日放送し、治療効果アップをねらうお話でした。 笑うことは深い呼吸をする腹式呼吸になります。
いつも自然にしている呼吸よりもさらに深い呼吸をしています。深い呼吸をすることで、酸素が多く体内へ取り入れられ、血液の循環がよくなります。
脳や全身に酸素や栄養がスムーズに運ばれて、新陳代謝がよくなり、免疫力上がるといわれています。 ① がん細胞を攻撃するNK(ナチュラル・キラー)細胞が増え、免疫力が向上ガンになりにくくなる。 免疫機能は年齢と共に低下するといわれていますが、笑いによって年を取ってもNK細胞の活性化が報告されています。 「大阪にある吉本興業の「なんばグランド花月」で、笑いと健康について行われた実験結果によると、漫才、落語、新喜劇を見た直後の血液検査で、
18人中14人のNK細胞(がん細胞を攻撃するナチュラルキラー細胞)の活性値が上昇したそうです。」 ② 血液がサラサラして、生活習慣病を予防血の巡りをよくするので、脳梗塞などのリスクも軽減される。 ③ 若返りホルモンの分泌を促進
顔の筋肉が活性化し、ハリやツヤのある、しなやかな肌になる。
この結果に基づいて、西宮市高齢福祉課、西宮市シニアライフ協会と協議して 日頃、外出機会の少ない独居老人及び地域の高齢者の皆さんを、
落語寄席に招待する事によって、楽しいひと時を過ごしていただくと共に、地域社会への連携を深めロータリーの活動を理解していただく事を目的として、
平成22年3月26日「笑って!健康落語寄席」を開催しました。 |
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当日参加していただいた方々の感想文の中から西宮市シニアライフ協会、石村副理事長のご感想を紹介させていただきます。
桂一門の吉坊さんから寄席囃子や舞台裏の話など、日頃伺うことの出来ない説明に続いて佐ん吉さん、吉坊さんの落語では、参加された一人暮らしのお年寄りの方も 大笑いの連続で、とくにトリのよね吉さんの男の料理話にはそのパフォーマンスの熱演に笑うことが少なくなった老人にはどんな薬よりも明るい元気を頂けたと思います。 口ぐちに面白かったね、楽しかったねと喜びつつ会場を後にされました。 その後わざわざ二次会の席を設けて頂き地域の方々と桂一門の方々も含めて交流させて下さいましたので、各席とも賑やかに、和やかに盛り上がり夜十時過ぎ名残惜しみつつ家路につきました。 まさに「春宵一刻値千金」でございました。
この度のイベントをご準備下さいましたロータリークラブの皆様に感謝申し上げると共に貴い社会奉仕活動を通じて
益々のご発展をお祈り申し上げお礼の言葉とさせていただきます。 来場された方には大いに笑って、楽しい落語会を体感していただきました。参加された方々が面白かった、楽しかった、よかったと笑顔で会場を後に
された様子を見て本当にクラブとして支援してよかったと思っている次第です。 |